濃厚な旨み、「赤いダイヤ」と呼ばれる“えび”
北海しまえびは、北海道の野付湾 尾岱沼 (おだいとう)・根室・浜中・厚岸などとサロマ湖付近、ロシアなどで獲れる“えび”です。尾岱沼では北海しまえびが生息する藻(アイモ)を荒さない様に、明治時代から伝わる 打瀬船(うたせぶね)を使って漁をします。風の力で舟を動かし、エサを使わずに、網に“えび”がかかるのを待つ伝統的な獲り方が、有名です。
北海しまえび漁は 夏と秋の限られた期間のみ、漁獲上限を決めて行なわれますが、資源調査の結果次第では禁漁となることもある、とても希少な“えび”です。
水揚げされた北海しまえびは透明感があり、若干黄緑がかった色をしていますが、塩茹で上げると真っ赤に変わります。
口に含むと、 噛むほどに“えび味噌と身の旨味”が口の中に広がります。その美味しさを守るために、エサを使わない昔ながらの獲り方をしているのだそうです。その美味しさ故に、野付湾 尾岱沼の漁師の間では「赤いダイヤ」とも呼ばれています。